作家の開高健が著書『白いページ』(潮出版)で「銀山湖畔の水は水の味がし、木は木であり雨は雨であった」と、その原始のままの自然を絶賛した奥只見・銀山平。「Stay OZE (在 尾瀬)」は、開高健が3ヶ月も逗留した「村杉」がルーツです。当時は電気もない、登山客と釣り客のための山小屋でしたが、平成に入ってから建て直されて、全室にトイレ・洗面所の付いた快適な宿になりました。さらに今回、「Stay OZE (在 尾瀬)」としてリニューアルする際、客室の内装と水回りを刷新するだけでなく、シェアラウンジ、シェアキッチンも新設。男女別温泉浴場付きの快適な宿になりました。
越後駒ヶ岳、中ノ岳、平ヶ岳、荒沢岳など2,000m級の山々に囲まれた、人間界から隔絶された特別な場所。水が湧き、木々が青々と繁り、時にはバケツをひっくり返したような雨と、つんざくような雷が鳴り響く。自然は魅力的でありながら時に脅威でもあります。そして雨上がりには靄にかかった幻想的な風景。毎日繰り広げられるダイナミックな大自然のショーを見ているだけで、心が浄化されていきます。
現在は電気もネット環境も整った便利な秘境。大自然の中で、仕事に没頭するも良し、晴れた日には山に登るのもよし、開高健のように釣りに興じるのもよし。時には足を投げ出し、ただただ自然を満喫するも良し。サイクリング、スタンドアップパドルボートなどのアクティビティもご用意しています。ぜひどっぷり、大自然に浸かってみてください。
あ。ただし。大自然なので虫や動物もたくさんいます。というより、ここは虫や動物の棲み家。数年に一度は、カメムシやアブ、ブヨ、羽アリ、トンボなどが大発生します。開高さんは虫にまみれて寝ていたそうです。今は窓がサッシなのでそこまでひどくありませんが、カメムシはサッシを通り抜ける達人(達虫)です。1週間も滞在すれば虫が嫌いな方も慣れますが、「絶対に嫌」という方は虫を排除する術がないのでご遠慮ください。