
それともうひとつ。滞在型施設といえば全客室にキッチンが付いているのが相場ですが、「10 Stories Stay」でそうしなかったのは、料理を自分でする方としない方の差が激しいと想定しているから。たとえば「UONUMA」は9室。満室時でも3〜4室の方が調理するのであれば、客室に狭いキッチンがついているより、広いシェアキッチンがあったほうがいいだろう、という判断です。
ただし「OZE」だけはちょっと異なります。「OZE」は、地域のお店を利用してもらいたくても、周囲にまったくお店がありません。麓の街まで1時間。道の駅まで45分、商店まで30分以上。6室のほぼ全員がシェアキッチンを使うだろうという前提で、かなり広くなっています。一方で、徒歩圏内に飲食店がたくさんある松本のシェアキッチンは小さめです。
ということで、これから少しずつ、3つの施設についてご紹介していきたいと思います。
写真は、「OZE」のシェアキッチンです。
<つづく>